ラジオの介護番組のパーソナリティーである金山雅俊さん(64歳)が、昨日(2019年1月26日)、朝日新聞の「ひと」欄に紹介されていました。
「なかまで介護」という介護専門の番組でパーソナリティーを務めている方です。
東京都葛飾区のコミュニティーFM局「かつしかFM」の番組とのこと。
私は地方在住ですので、この記事を見るまで、「なかまで介護」というラジオ番組も、金山雅俊さんのことも知りませんでした。
金山さんは、50代まで全国に数十店舗を構えるとんかつ屋の経営をされていたらしく、その経営経験が、現在代表をされているグループホームでも生かされています。
金山さんは区内で二つのグループホームの代表も務めているのです。
20年余り前にお父様が認知症を発症され、いくつかの施設に預けたのですが、尊厳を大切にするケアとは感じられず、尊厳を大切にするケアをする施設を作ろうと、自ら施設を立ち上げたのです。
介護福祉士の資格も取得され、企業や団体で認知症サポーター養成の講師も務めていらっしゃいます。
「元気なうちに少しずつ終活を。人生の片付けは余生を輝かせる。家族も心の準備ができる」と金山さんは言います。
昨日は「報道特集」というTBSのテレビ番組で「どう防ぐ? 認知症事故」というテーマでの特集が組まれていました。
私が介護経験をし、当事者意識があり、アンテナを張っているからかもしれませんが、自治体の認知症への取り組みも増え、認知症を自分のことととらえる人が、増えている感じはします。
うれしいことです。
しかし、また一方で、先日(2019年1月19日に逮捕)、福井県で起きた介護疲れによるものと考えられる殺人事件のようなことも、まだまだ起きています。
悲しいことです。
あの事件も決して他人事ではありません。
よく事情も知らないのに、軽率に発言できませんが、福井新聞ONLINEの記事にある「一さんと同級生だったという女性は『勤めながらの在宅介護は本当に大変。苦しかったんでしょう。殺意がないと話しているのも本音だと思う。今回の事件は誰も憎めない』と寂しそうに話した。」などから考えて、情状酌量されることを望みます。
朝日新聞デジタルの有料記事ですが、もとの記事はこちら。→「金山雅俊さん ラジオの介護番組のパーソナリティー」
福井新聞ONLINEの記事はこちら。→「父親殺害疑い、近隣住民ショック」