第8回 認知症介護 認知症の薬を飲み始める前に飲んでいた薬

第6回 認知症介護 認知症の検査 薬をどうするか」で薬のことにも触れましたが、認知症の薬を母はこの時点ではまだ飲み始めていません。

ただ、腰が痛い、血圧が高い、コレステロール値が高い、ということで、母は数種類の薬を飲んでいました。

これもA病院での二度目の検査の数日後のメモです。

2012年2月○日

・腰が痛いと言うのでN整形外科クリニックに行ってきた。

知り合いのK医師のところだ。

レントゲンを撮った。年齢的な腰の骨の変形によるものだろうとのこと。骨粗しょう症も少しありそうだと。

骨粗しょう症の検査もした。

この結果はT市に送って1週間くらいしたら戻ってくるというので、また1週間後くらいに行くことになった。

「一人で通えそうならリハビリに」という雰囲気もあったが、はっきりそうはおっしゃらなかった。

湿布薬「アドフィードパップ40㎎」と痛み止めの薬「セレコックス錠100㎎」が出た。

帰りにS薬局に寄り、薬剤師のNさんに薬について相談してきた。

「薬はなるべく少なくと思っているが、薬の負担が胃にありそうだから、粉の胃の薬は、毎朝飲むようにしようと思うが」と。

「胃の不調を訴えたときに頓服で、というO医師の指示ではあるが、朝は特に胃への負担がかかるときなので、そのようにしていいのではないか」との返事。そうすることにした。

ちなみに、現在飲んでいる薬を挙げておく。(腰の痛みどめや湿布薬は除く。)

①「メバロチン錠10㎎」コレステロールを減らす薬。

②「ディオバン錠80㎎」血圧を下げる薬。(血圧を上げるアンジオテンシンの働きを抑えて抹消の血管を広げる。)

③「オメプラール錠10㎎」胃酸の分泌を強く抑える薬。(潰瘍や胃液の逆流によっておこる食道炎などを改善する。)

以上①②③を毎朝起きたらすぐ食前に飲む。基本は食後なのだが、忘れないようにするために食前にしましょうと、O医師からの指示があったので。

④粉の胃の薬(「セルベックス細粒」1回分0.5グラム、「ガスチモン酸1%」1回0.5g、「ラックビー微粒N1%」1回1g)
 この④も朝一緒に飲むことにして①②③④を朝飲んでいる。

⑤「デパス錠0.5㎎」不安や緊張をやわらげ寝つきをよくする薬。

 これは、眠れない場合に飲む。

 2か月ほど前から薬の管理の大部分を一郎(私)がするようにした。

2か月前から1か月前には夜何度も「胃の薬がほしい」「寝つきをよくする薬がほしい」ともらいにきていたので、今は④と⑤はひとつずつ袋に入れて、母の部屋の棚に置いてある。飲んだら次の日に補充する。

 薬の種類はどうしても増えてきます。

体のあちこちが痛くなってきますし、血圧も上がってくる。

母の場合、血圧上昇は父を亡くした後の一時的なものだったようにも感じますし、コレステロール値が高いのは、私も私の兄もそうですので、遺伝的要因もありそうですし。

 薬の種類が増えてきたら、薬の種類を減らせないものか医師に相談してみるといいと思います。

もちろん、医師は何らかの必要性を考慮して薬を出しているはずですし、患者やその家族からは言い出しにくいのが現状ですよね。

第7回 認知症介護 まだ一人でできる

 認知症介護の難しさは、特に初期はまだまだ一人でできることが多く、薬を飲んだり検査をしたりするのを本人が嫌がるということです。

本人は認知症だと思いたくない、もちろん介護することになる家族も、認知症だと思いたくない。

難しい判断に次々迫られますが、やはり早め早めに周囲に相談することが大事だと思います。

前回の記事のA病院で検査してきた翌日のメモです。

2012年2月○日

・「尿に泡が出るから、Oクリニックに行って検査してこようかな。腰も痛いからI整骨院にも行ってくる」と母が言うので、「尿の泡のほうは、急にどうこうということはないし、A病院での血液検査でも何ともなかったから、今度Oクリニックに行った時に言ってみよう」と言って、I整骨院だけにした。

一人でタクシーを呼んで行ってきたようで、腰の骨のずれを直してもらって、痛かったがよくなってきたとのこと。

このころの母は、まだ一人でタクシーを呼ぶこともできましたし、整骨院や病院にも一人で行けました。

第6回 認知症介護 認知症の検査 薬をどうするか

第4回 認知症介護 認知症の検査に連れていく」の最後に、少し触れましたが、母が検査を受けてその結果を聞いて「なんかなー」ともやもやした気分になりました。

最初に検査を受けて4日後の2012年2月○日、二度目の検査に行きました。

その時のメモです。

2012年2月○日

・A病院で二つ検査をしてきた。

一つは前回のような記憶力などの検査。言語療法室で約30分。

もう一つはMRI。こちらも30分弱。

その後診察。記憶力などはっきりしていたようだ。

前回のミニメンタルステート検査では、30点中24点以上が正常で、それは27点だったが、今回のでは、一つ一つの点までは覚えていないが、3つとも合格ではなかった。

だから、認知症の薬は飲んでもいいレベルとのこと。ただ、飲んでくださいとは言わないようだ。飲むか飲まないかは本人や家族が最終的に決める。

しばらく考えて、一ヶ月後にOクリニックに行った時に、相談して決めたらいいのでは、とのこと。

MRIの画像では、脳の所々白っぽくなっていて、虚血性のもの、つまり、血液の流れが少なくなっている所があるが、年齢相応といえる。だから、アルツハイマー性のものなのでしょう、とのこと。

帰る時にトイレに行ったが、カバンを置き忘れた。

その後、郵便局に行った。ATMでお金をおろしたが、次の操作をしないで待っていることが何度かあった。

その後「腰が痛くて湿布薬を買いたいから薬局に寄ってほしい」と言った。湿布薬は一郎(私)が以前整形外科でもらったものがあるので、それを貼っているのだが。

認知症の薬を飲み始めるかどうか、これも一つの決断の場面です。

私の父が亡くなって6年程時間が経過していました。

父が亡くなって、母が体調を崩すことも増えました。

頭がふわーっとする、というので病院に行くと、血圧が高い。それから血圧を下げる薬を飲むようになりました。元々は血圧の低い人でした。

夜眠れないことがある、というので、睡眠導入剤を飲むことも増えました。

「薬はなるべく少なく」、私は以前からそう考えています。

父が亡くなる少し前、薬を15種類ほど飲んでいて、医師に相談して5種類に減らしてもらったことがあります。

父の最期の入院中医師に「薬に対してかなり依存性があります」と言われ、内心「あなた方医師があれも飲め、これも飲めと出してきた薬ではないか」と感じました。

母はコレステロール値を下げる薬も飲んでいました。

「認知症の薬を飲む?」と聞いても、本人が「そうする」と言う例はまれだと思います。

母の場合も、信頼しているO医師から「最近物忘れが少し多いようだから、頭がすっきりするような薬を飲みましょうか」というような感じで勧めてもらいました。

その前に私がO医師と相談していたのは言うまでもありません。

母の認知症発症について、素人の私があれこれ言っても始まりませんが、私の母方の祖父や伯父の様子から遺伝的素因もあったかもしれません。

母が若いころの仕事の影響もあったかもしれません。シンナーを扱うような仕事をしばらくしていましたので。

そして、父が亡くなった後に飲むことが増えた薬が誘発した印象もぬぐえません。