第63回 認知症介護 独り言 家族への影響

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 母をグループホームに入れることを本格的に考え出したのは、2015年の3月頃からでした。

 次女の夏子が高校2年生になるころです。

 深夜や早朝に激しい独り言を母が言うので、家族の睡眠に影響するようになっていたからです。

 もちろん、次女の受験勉強に影響することも心配しました。

2015年3月○日
・朝5:30、「○○ちゃん(三女秋子の名前)が『ばばあはおるか。男はおるか。』と大きい声で言っているから寝られない。毎晩毎晩おばあちゃんを騙して。○○ちゃんに聞いてきて。とにかく腹が立つわ。」と母が訴えてきた。

 こういう時は顔つきも変わっている。

 当然だが怒った顔つきになっている。

 三女の秋子や次女の夏子への影響を考えると、どこかに収容してもらった方がいいかもしれないと考え始めている。

 3月△日×日は、長女の春子の引っ越しと掃除のために家族で北陸に行ったので、兄に来てもらい母の面倒を見てもらった。

 母の面倒を見る大変さの一端を分かってもらえたようだ。

 数日前に、母の独り言を秋子がメモした。

 「男なんかいないよ。だれがどばあしてるの!ああ○○ちゃんいるよ。うどん食べとったよ、○○ちゃんは。そこへあんぱんいくか!ほんとにさそりますか!弁当箱なんてないよ。○○ちゃんもいないよ。おばあちゃんだけいるでね。何度も何度もだまして!修学旅行に行くか!○○ちゃんがいるよ。男がいるか。男がいるか。テレビつけれないよ。そんな電話は通じないわ!○○ちゃんがいるよ。○○ちゃんがね。男はいないよ。もう帰ったよ。おなかがすいて眠れません!」

 それから、最近はよくゴミ箱やらやかんのふたやらテーブルやら、色々なもので「トン、トン、トントン」または「トン、トン、トントントン」というリズムでたたく音がする。

 夏場になって窓を開けるようになったら、これもうっとうしがられるだろうと思う。

 知的障害のある子がよく同じリズムで同じことを言ったりしているのと同じような感じだ。

 何のリズムかは分からない。

 「第55回 認知症介護 『年より笑うな行く道だもの』」で書いたように、母が風呂場でうんこをしたことも、様々な独り言を言ったことも、決して笑ってはいけないと思っています。

 私自身、「私も将来同じことをするかもしれない」と思っています。

 誰にでも起きうることです。

 反対のことを言うようですが、誰にでもあることと笑い飛ばすくらいの気持ちで対処するという意味では、笑い飛ばすのも悪くないと思います。

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