アリセプトに加えてメマリー錠5㎎が処方されて、母の病状が悪化した印象がありました。
メマリーの副作用なのかどうかははっきりしませんが、印象としてはそうでした。
その様子は前回の記事「第44回 認知症介護 認知症の薬 メマリー」で紹介しましたが、それからしばらく続きました。
2014年6月から7月にかけて、母の介護がもっともしんどくなった頃のことです。前回2番目と書きましたね。
母を一人で家に残して家族が仕事や学校に行くのが心配になってきていました。
それでかかりつけのO医師にも相談し、デイサービスに行く日を増やした頃でした。
母がやかんや鍋を空焚きして焦がしてしまい、これでは火事の心配があると思って、自然に火が消えるコンロに替えたり、火災報知機を数か所設置したりしたのもこの頃だったように思います。
デイサービスに行って、人と関わることは母にとってプラスになるとも考えられましたが、元々それほど社交的ではない母にとって、ストレスになることも考えられ、私は少し心配していました。
小さな子どもが学校に行きたくないと泣きわめき、頭が痛い、おなかが痛いと仮病を使っているのに似ているようにも感じました。
2014年7月のメモです。
2014年7月○日
・夜10時頃から11時過ぎにかけて、母は激しく泣きわめいた。
ヒックヒックというしゃっくりが結構ひどく、2回か3回は足をバタバタさせたりしながら、「痛いよう、痛いよう」とわめいた。
「救急車は呼ばなくていいからね」を繰り返し、途中からは「警察は呼ばなくていいからね」に変わった。
トイレと寝室の間の壁にしがみつくようにして、「もう、○○○○(デイサービス)にはずっと行かないからね」「もう○○○○には行かなくていいね」を繰り返し言っていた。
デイサービスの「○○○○」に行くことが、ストレスになっていることが考えられる。
毎日行くことにしたときに心配していたことが当たってしまったような形だ。
「○○○○には行かなくていいよ」「救急車は呼ばないよ」と何度もなだめた。
「もう寝る」とか「トイレには行っておこうかな」とも言うので、「トイレに行こうか」と声をかけると「行かないよ」とか「動けないよ」と言ってわめく。
イスをすぐ後ろに置いて、座らせてしばらく放っておいたら徐々に落ち着いた。
あれが続くようになったら、精神科に入院させざるをえないかなと思った。
O医師にも聞いてもらえるように、しゃっくりとわめき声をケータイで録音した。