認知症の検査に母を初めて連れて行ったのが2012年2月でした。
それから1年後の2013年2月に母は転んで肩を骨折してしまいました。
その頃は、母もまだ自分一人ででかけることができました。
元々歩くのが苦ではない性質で、かなり遠くでも歩いていく人でした。
70歳を過ぎて、家族で吉野山に桜を見に行ったときにも、かなりの山道を平気で歩いていたものでした。
その日、母は歩いて駅まで行こうとしたようでした。
その駅までは5kmほどあり、普通はバスやタクシーで行く距離です。
大通りを歩いて行ったようですが、途中で道が分からなくなり、道を間違ってしまいました。
それで焦りもあったのかもしれません。
あるドラッグストアの駐車場で転んでしまったのです。
その日のメモです。
2013年2月○日
・母が転んだ。
左肩を打撲していて腫れている。
明日病院に連れていく。
明日、N市に「○○殿」という納骨堂を兄と三人で見に行く予定にしていた。
そのために化粧品を買っておこうとM駅近くの化粧品屋に行こうとしたようだ。
転んだのは○○書店の近くのドラッグストアの駐車場。
転んだ母が起き上がれなくなっていたので、近くにいた人が手助けしてくれて、私の妻にケータイで電話し、妻が車で迎えに行った。
駅に行くのに曲がる場所を間違えたのか、どうしてその場所にいたのかよく分からない。
化粧品屋に行けたのかどうかも母の話からははっきりしない。
母は、化粧品屋に行ったけど休みで買えずに、バスが来なかったから歩いて帰ってきた、と言っているようだが。
タクシーを呼ぼうとしたがつながらなくて、とも言っていたらしい。
これも以前にも言っていたことがあるが、ケータイでタクシーを呼ぶのもできなくなっていると思う。
ケータイの履歴を使うことはできず、ケータイの電話帳を開く。
最初に名前が出てくる「S代」「一郎」はいいが、タクシー会社は下にスクロールしないと名前が出て来ないから。(これはどうやら違った。画面に名前は出しても、その後発信のためのボタン押しをしていなかったようだ。)