第23回 認知症介護 老いていく姿を子どもたちに見せる意味

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 老いていく姿を子どもたちに見せるのは、人生後半の大切な「生きる意味」だと思います。

 人はみな老い、やがて死んでいく。

 そのことを普段は忘れて私たちは生きているけれど。

 子どもたちもどこかの時点でそれに気づき、涙します。

 現代はお年寄りが大切にされない風潮が広がっているようで残念です。

 三世代同居が減り、祖父や祖母が老いて死んでいく姿を、子どもたちが間近で見る機会が少なくなっていることも影響しているでしょう。

 「明るく、楽しく、前向きな」面ばかり、テレビなどで映されることも影響しているでしょう。

 「ばかり」ではありませんが。

 認知症介護も正直なところ、つらく、悲しいことが多いです。

 だから私も「明るく、楽しく、前向きに」といつも心がけてはいるのですが。

 子どもたちは、認知症の母が新しいことを覚えられないのを、なかなか理解できません。

 「おばあちゃん、これはこうやってやるの。この前も教えたでしょう。」と言ってしまいます。

 食事の時にこぼしたりすることが増える母に「おばあちゃん、汚い。」と言ってしまいます。

 病気のために、今までできたことができなくなっていることを、子どもたちにうまく伝えることも大事だと思います。

 ここでも「怒らない、怒らない」。

 子どもたちにも、分かるときが来ます。

 認知症患者の不機嫌の矛先は、身近で一番面倒を見ている人に向かうのが常ですが、ここでも「病気がそうさせているのだ。怒らない、怒らない。」と言い聞かせてきました。

2012年5月のメモです。

2012年5月○日

・N整形外科クリニックに行ってきた。

 出た薬は、セレコックス錠100㎎。

 1日2回7日分ということだが、鎮痛薬で痛いときに飲めばいいとのこと。

 ワンアルファ1.0ug。

 これはカルシウムの吸収をよくするビタミンD。

 1日1回で28日分。

 これは朝食後ということだが、他の薬と一緒に朝食前に飲む。

 湿布は以前のとは違うモーラステープ20mg。

 これでもひりひりするようだったら、湿布を貼るのをやめたらいいとのこと。

 N整形外科には1か月くらい前に行っているが、「整形に行ったのはもっとずっと前だと思った」と母は言っていた。

 以前もそのように言っていた。

 前は2年ぐらい前だったっけと。

 車の電動スライドドアの開け閉めの仕方が全然覚えられない。

 新しい機械の操作方法が身に着かないのはよくあることではあるけれど。

 それにしても。

 今日(2018年1月20日)の朝日新聞「be on Saturday」に「あおいけあ」社長の加藤忠相さんが取り上げられていました。

 加藤忠相さんの「あおいけあ」は、認知症グループホーム「結」のほか、いくつもの介護施設を運営しています。

 新聞記事は、「個々の『強み』引き出すケア」というタイトルでした。

 スタッフをマニュアルで管理しない、そういうケアを目指しているとのこと。

 「ケアニン」という昨年6月に劇場公開された映画は、加藤さんの施設をモデルにしています。

 より良い介護を目指して行動する立派な人がたくさんいますね。

 朝日新聞の記事はこちら。→「個々の『強み』引き出すケア

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