母が認知症の薬アリセプトを飲み始めたのは2012年3月の半ばでした。
この日は、私の「家出記念日」です。
いわゆる「家出」ではありません。
私が高校を卒業して、大学進学のために上京した日。
母にとっては、三人の子どもたちの一番下が家を出て行った日です。
すでに姉も兄も進学などで家を出ていました。
私は多少意気揚々と家を出ていきましたが、振り返ると、母は玄関の前でずっと私を見送っていました。
母がアリセプトを飲んだ初日のメモです。
2012年3月○日
・アリセプト服用第1日。
特に目立った変化はない。
効果があるかも分からない。
副作用があるかも分からない。
今のところは胃がどうということはなく、興奮したり、落ち込んだりということもない。
効果も副作用もすぐにはっきり出るほどだと怖いが。
朝日新聞が「認知症プロジェクト」というのを始めるようです。
2018年1月7日の朝日新聞に「寄り添う新聞をめざして」という記事があり、「超高齢化が進むなか、認知症になっても安心して暮らしていける『フレンドリー』な社会作りに、朝日新聞グループ全体で取り組む。」とあります。
期待しています。