第84回 認知症介護 正月は外出して自宅で過ごす

Pocket

 認知症の母がグループホームに入って初めての正月を迎えました。

 2016年のことです。

 グループホームに外出届を出せば外出もできるし、外泊届を出せば外泊もできます。

 しかし、おおみそかから元日にかけて、母を自宅でという自信はありませんでした。

 そこで外出届を出して母を連れ出し、おせちを自宅で家族と食べる機会を持とうと考えました。

 私が子ども時代を過ごした家はすでに処分している関係で、私の兄は、盆と正月には、両親の晩年の世話をしていた我が家に「里帰り」しています。

 ですので、この2016年の正月は、私たち夫婦、娘たち3人、そして兄と母、合計7人で過ごしました。

 この頃の母は、まだそれなりに会話もできましたが、兄のことを自分の息子だと分かっているのかどうかは微妙な感じでした。

 母はおせちをたくさん食べました。

 お菓子もたくさん食べました。

 予定していた午後3時半に母をグループホームに送っていきました。

 「家に帰りたい」と母はよく言っていたので、素直にグループホームに帰ってくれるか少し心配していましたが、素直に帰ってくれました。

 とはいえ、グループホームに着き、車を降りるときに「ここで降りるの?」と不安な表情を浮かべ、降りたくない気持ちを我慢しているようにも見えました。

 「お母さん、ごめん」と私は心でつぶやきました。

2016年1月1日

・10:00から15:30まで外出の届けを出して(届けを出したのは数日前)、外出し、母は家で7時間ほどを過ごした。おせちも食べた。

 兄のことは、どれくらい分かっているのかよく分からなかった。

 「以前はよくボーリングに行ったね」などの会話には、普通に対応していた。

 おせちもかなり食べたが、そのあとに、お菓子も結構食べた。

 少し心配なくらいに。

 帰りは兄の帰りと一緒に、まず母をグループホーム「S」に送っていき、それから兄を駅に送っていった。

 グループホーム「S」に戻りたくないなどの行動は見られなかった。

 車を降りるときに、「降りるの?」と不安げな表情を浮かべたが、言う通りに行動してくれた。

 これからまたしばらく、ここで家族とは別に暮らすのかと思うと、寂しいだろうなと心痛む。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です