第81回 認知症介護 家族の思い 朝日新聞「声」欄から

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 2018年9月21日の朝日新聞「声」欄は「認知症とともに」という特集でした。

 認知症の介護をしている人たちの様々な思いが伝わっています。

 共感したところもたくさんあったので、一部紹介したいと思います。

 87歳で認知症の母と同居しているという自営業の花村隆さん(岐阜県 60)の「同居の家族は落ち着けません」には、「30年前に結婚して家を出た私の妹が、まだ家に帰らないと言って、夜に騒ぎ出すことがあります。『迎えに行かないかん』と言い、無視をしていると怒りだします。」とあります。

 私が認知症の母をグループホームに入れる決断をした大きな理由も、夜に騒いだり大きな音を出したりし始めたことでした。

 同居の家族は落ち着けませんでした。

 子どもの受験などへの影響も心配しました。

 花村さんは「自分が将来、認知症になったら、グループホームに入って、家族とは離れて暮らした方が良いのかなと思っています。」と文章をしめくくっています。

 認知症の介護をしていると、「自分が将来認知症になったら」ということを考えることもきっと多いと思います。

 私もそうでした。

 非常勤国家公務員の田添京子さん(長崎県67)の「寄り添い学ぶことは人間磨き」には、「認知症の人への対応は究極の人間磨きだ。」とあります。

 田添さんは認知症サポートリーダーとして、認知症の予防や介護を一生懸命学んでいらっしゃいます。

 田添さんは「若い頃には想像だにしなかった世界が、自分たちに訪れている、私は、認知症予備軍の気持ちでボランティア活動に参加している。」と文章をしめくくっています。

 「私もいつかは認知症になるかもしれない」、そういう気持ちは、私にも常にあります。

 夫がアルツハイマー型認知症だという主婦の石田晶子さん(埼玉県78)の「夫を迎え入れてくれたご近所」には、「まだ初期だが、同じことを何度も聞きに来たり今までできていたことができなくなったり、これから症状がどう進むのか、不安を抱えた毎日だ」とあります。

 私のこのブログ「介護の誤解 ―ある認知症介護の記録―」も、そうした不安を抱える介護者の気持ちを、少しでも楽にできたらという思いで書いています。

 石田さんは、お住いの団地のボランティアグループが温かく迎えてくれていることへの感謝の思いを書かれています。

 そして「認知症を身近な問題として偏見なく受け入れてくれる社会がもっと広がることを切に願っている」と文章をしめくくっています。

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