第54回 認知症介護 『家族よ、ボケと闘うな!』

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 4月末(2018年)、2か月ぶりくらいに母がお世話になっているグループホームに妻と行ってきました。

 私に長期出張があり、なかなか行けなかったのです。

 母は現在要介護4です。車いすでの生活です。

 帰り際にスタッフの方が、私を指して「この人分かる」と聞くと、母は「息子」と答えていました。

 でも、私の名前は言えませんでした。

 本当に息子と分かっているかどうかも分かりません。

 15分くらい母の部屋に一緒にいて、差し入れに買っていったみたらし団子を母と一緒に食べました。

 「おいしいね」と言っていたのはよかったのですが、やはり繰り返し口にするのは、「家に帰りたいな」と「腰が痛いな」でした。

 『認知症介護で倒れないための55の心得』という著書や「40歳からの遠距離介護」というブログで有名な工藤広伸さんのように、なかなか「しれっと」とはいきません。

 どうしても悲しい気持ちになってしまいます。

 工藤さんの「しれっと」にしても、そういう心掛けで、ということだろうと思いますが。

 最近は認知症関連の本をあまり読んでいません。

 介護を経験している工藤さんの著書やブログも大いに参考になりますが、専門の医師の著書もまた参考になります。

 最近読んだものでは、伊東大介さんの『認知症 専門医が教える最新事情』があります。

 2014年12月には長尾和宏さんと近藤誠さんの往復書簡の形式で書かれた『家族よ、ボケと闘うな! 』を読みました。

 ちなみに、長尾和宏さんは認知症の患者さんをたくさん診て来られた医師ですが、認知症専門医ではないとのこと。

 また、近藤誠さんは、認知症の人が暮らしやすい町づくりを目指して活動していらっしゃる公務員の方で、がんの放射線治療の専門家で『患者よ、がんと闘うな』の著者である近藤誠さんとは別人です。

 後者の近藤誠さんをウィキペディアで調べてみたら、敵対者として長尾和宏さんの名前が挙がっており驚きました。

 『家族よ、ボケと闘うな! 』を読んだ2014年12月のメモです。

2014年12月○日
・「流しの水が流れない」とおばあちゃんが言ってきたので見に行ったら、残飯が詰まっていた。

 上の網ではなく、中のふたも取って残飯を流したようで、おそらくこれまで何回もそうしていて、それが溜まってだと思うが、妻がパイプクリーナー(掻き出す道具)で掻き出したら、ニンジンやらタケノコやら、結構大きなものまで出てきた。

 おばあちゃんは「捨ててないよ」と言うから、自覚や記憶はないのだが。

 その後、洗剤でパイプをきれいにしようとしたが、どこまできれいになったかは分からない。

 とりあえず水は流れるようになった。

 数日前に長尾和宏・近藤誠『家族よ、ボケと闘うな! 』を購入し読み始めたが、なかなかいい。

 参考になることも多いし、「そうそう」とうなずける部分が多い。

 我が家では、薬をたまたまやめることができて、周辺症状が大幅に改善したが、薬をやめることができずに苦しんでいる患者や家族はきっと多い。

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