第115回 認知症介護 グループホームからの便り

 認知症の母がお世話になっているグループホームからは、毎月お便りが届きます。

もちろん、領収書や請求書も入っていますが、母の様子を知らせてくれるものも入っています。

それほど細かいものでなくても、ありがたくうれしいものです。

昨年(2018年)11月に届いたお便りには、エプロンを購入してほしいということが書いてありました。

食事の時に服を汚してしまうようです。

「箸やスプーンを使わずに手づかみで勢いよく食べる」ということも書いてありました。

母はグループホームに入る前から、すでにのどの神経が鈍くなっていて、食事時にむせることもしばしばあったので、誤嚥性肺炎になるのが心配です。

グループホームでは、そのあたりも考慮してくれていて、ムースやゼリーにしてくれているようです。

もちろん、食べることは、本人が楽しそうに食べているかは別にして、楽しみの一つでしょうから、ムースやゼリーばかりにならないようにとは思っています。

グループホームでは、時々入所者を外に連れ出して、外食させてくれたりしています。

これもありがたいことです。

2018年11月のメモです。

2018年11月○日

・グループホームから便りが来た。

毎月送られてくるものだ。

内容はたいてい5点。

「利用料領収書兼サービス提供証明書」、「利用料請求書」、「小口明細書」「領収書類」「おたより」の5点。

以前は、グループホームで作っている新聞のようなものもあった。

「小口明細書」というのは、病院にかかったり外出して何か食べたりしたときの費用の明細だ。

「領収書類」はその領収書やレシートなど。

「おたより」には、日常の様子や連絡事項などが書いてある。

昨日来た「おたより」には、母が「最近は食事を箸やスプーンを使わずに手づかみで勢いよく食べる」ことが書いてあった。

そして、「むせこむことも増えてきたので、ムースと栄養補助食品のゼリーに変更し様子を見ている」とも。

食事時に服を汚してしまうことが多くなってきたため、食事用エプロンを購入してほしいという依頼もあった。

今日妻とグループホームに行き、どのようなものがいいかを聞いてこようと思っている。

第110回 認知症介護 インフルエンザ

 母がグループホームに入って2年半ほど経った昨年の2月の昼頃、私の携帯電話にグループホームから電話がかかってきました。

熱が38度を超えているから、病院へ連れていくかどうかの判断をしてほしいと言うのです。

その日は日曜日でしたから、救急の病院しかやっていません。

例年、11月か12月にインフルエンザの予防接種をしていますが、それでもかかってしまったようです。

私は連れて行ってくださいとお願いしました。

基本的に母は延命治療を望んでいなかったので、そのことはグループホームに入るときに伝えてあります。

それでも、股関節を骨折したときにも、手術をするかどうかの判断を迫られました。

骨折の手術と延命治療は別ですものね。

1度目の骨折のときには、手術をお願いしました。

こういう場合、普通は手術すると医師から言われたからです。

2度目の骨折のときには、手術をお願いしませんでした。

手術しなければ歩けるようにはならず、車いすでの生活になるけれども、手術後のリハビリなどを考えると、手術しないという選択肢もあると医師から言われたからです。

1度目の手術後、点滴などを抜いてしまわないように、両手にミトンをはめられ拘束されている母を見るのは辛かったです。

理学療法士の方が、親切丁寧にリハビリしてくれていましたが、それでもリハビリする母を見るのも辛かったです。

歩けるようになることは、もちろんいいことですが、また転倒して骨折してしまう危険を常に抱えるということでもありましたから。

このような大きな判断を、母に代わってしなくてはならない。

どのような判断をしても、あれでよかったのだろうかと後から悩むことになりそうで、これも介護を主に行う者の辛いところだと感じています。

2018年2月のメモです。

2018年2月○日(日)

・昼過ぎにグループホーム「S」から電話があった。母に熱があり、38.8度まで上がってきたが、病院に連れていくかという相談だった。

救急のクリニックに夕方連れて行ってもらうことにした。

夜8時、また電話があり、クリニックでの診察結果を報告してくれた。

インフルエンザA型だった。

肺炎の疑いもある。

明日、改めてかかりつけのOクリニックに連れて行ってくれるとのこと。

これからこのような判断を求められることが増えるのだろう。

延命治療は望まない旨、入所の時にメモは渡しているが、色々なレベルのことがあるだろう。

グループホームの職員さんには頭が下がる。

第104回 認知症介護 ベッドで小便

 認知症の母が入っているグループホームからは、月々の領収書や請求書と一緒に「おたより」が送られてきます。

そこには母の日々の様子が書かれています。

母がグループホームに入ったのは2015年の8月でしたから、それから2年と4ヵ月が過ぎたころ、母の症状は少しずつ悪くなっていました。

「機嫌を悪くして物を投げることもある」、「他の入居者とのトラブルもある」そんなことが「おたより」には書いてありました。

人を傷つけたり、建物に損害を与えたりして、賠償や弁償を迫られるようなことになりはしないかと、私は心配しました。

「第99回 認知症介護 認知症、前を向くために その4」で、朝日新聞のオピニオン欄にあった「認知症、前を向くために」という特集記事に触れました。

そこには、認知症の人が起こした事故の被害者と加害者双方を自治体が救済する「神戸モデル」の紹介がありました。

認知症になっても、なるべく心配少なく暮らしていける街づくりも求められますし、そのようにして、認知症になった人が、施設内に閉じ込められるようなことなく暮らしていけたらいいとは思いますが、「認知症、前を向くために」という特集記事のこの時のテーマが「リスクに備える」だったように、リスクに備えることも益々必要になってくることと思います。

2017年12月、この頃の母は、ベッドの上で小便をしてしまうこともあるということで、それに備えての新たなシーツも購入しました。

正確にいうと、グループホームに買ってもらいました。

病院代やちょっとしたお出かけの時に使ってもらう「こづかい」を、普段からグループホームには預けているので、そこからシーツの費用は出しました。

ズボンを濡らしてしまうことも増えたので、着替えのズボンをいくつか用意してほしいとも言われたので、妻と一緒に買いに行き、グループホームに届けました。

2度の股関節の骨折で、車いす生活になったので、行きたいときにすぐにトイレに行けないのですから仕方のないことです。

2017年12月のメモです。

2017年12月○日

・最近のグループホーム「S」からの報告では、母は機嫌が悪いことが多く、物を投げたりすることもあるらしい。

他の入居者とのトラブルもあり、少し距離を置くようにしていると。

夜はあまり眠れないことが多いと。

ベッドの上で小便をしてしまうことも時々あり、少し前にシーツを買ってもらった。替えようのズボンもいくつか買って持って行った。