第49回 認知症介護 薬を飲み忘れたら調子がいい? その3

 2014年の8月、9月は母の状態が比較的いい時期でした。

薬を飲み忘れたのをきっかけに、薬をぐっと減らしてみたのです。

認知症介護の大変なところは、症状がよくはならないこと。

よくて現状維持で、徐々に悪化していくことです。

ものが処分できず、冷蔵庫の中が臭くなったり、部屋が臭くなったりする。

火の不始末が心配になってくる。

大変なこと、心配なことは、挙げていけばきりがありませんが、それでも、本人が機嫌よくしていてくれれば、介護する側はほっとできます。

2014年9月のメモです。

2014年9月○日

・薬はずっと抜いている。

何の薬も飲んでいない。

S社のサプリも飲んでいない。

薬を飲んでいた時より、機嫌がいいのが何よりだ。

三女の秋子に怒ったりすることもたまにあるが、以前よりはずっと少ない。

しゃっくりの回数も少ない。

認知機能が改善したということはおそらくないが、7月のころのような激しい怒りや泣きわめきはない。

食事も夕食に関してはきちんと食べている。

朝は妻がいろんなものを出し、食べたり食べ残したり。

昼は把握しきれない。

いろんなものがゴミ箱に捨ててあることも多い。

今日はミニカップラーメンが二つふたを開けただけの状態で、広告用紙にくるんで捨ててあった。

今日は美容院に行ってきたが、帰って来てからカップラーメンのことを聞いてみると、カビが生えたようにガチガチだったから捨てたとのこと。

カップラーメンがそういうものであり、お湯をかけてしばらく待って食べるということが分かっていないようだった。

そもそもティファール(湯沸かし器)は今まで家にあって使ってきたものではなく、新しいものだから、やはり使い方が分からなかったようだ。

少し前はカップラーメンを鍋に移し、インスタントラーメンのように煮て作っていたが、それも怪しくなってきた。

第48回 認知症介護 薬を飲み忘れたら調子がいい? その2

前回の記事「第47回 認知症介護 薬を飲み忘れたら調子がいい? その1」で、薬はなるべく少なくしたいという趣旨のことを書きました。

2018年2月22日の朝日新聞に「高齢者に減薬の『すすめ』」という記事がありました。

サブタイトルには「医師向けの指針案 主な副作用示す」とあります。

「厚生労働省は21日、高齢者に適正に医薬品を使うための指針案を有識者会議に示し、おおむね了承された。」とあり、主な副作用とその原因とみられる薬の例示を表にしています。

例えば、「記憶障害」の原因となる主な薬の種類として「中枢性などの降圧薬、睡眠薬、抗不安薬」が例示されている、といった具合です。

あくまで私の印象ですが、母の認知症を降圧薬や睡眠薬が誘発したように私は感じています。

母が薬を飲み忘れて調子がよかった頃、2014年8月半ばのメモです。

2014年8月○日

・8月△日にOクリニックに行った。

1週間薬を抜いてみようかということになり、薬は出なかった。

認知症は進んでいるのかもしれないが、この1週間ほど機嫌はいい。

怒ることはない。しゃっくりも少ない。お風呂に自分から入るということも多い。

着替えは用意しても、それまで来ていたパジャマを着てしまうようだが。

足のむくみはなくなった。

第47回 認知症介護 薬を飲み忘れたら調子がいい? その1

 私の出張の期間に、妻が母の薬を確認し忘れ、母がしばらく薬を飲まなかった時期がありました。

 母の調子はよく、かかりつけのO医師に薬について相談にも行きました。

 「第6回 認知症介護 認知症の検査 薬をどうするか」で、私は次のように書いています。

 「薬はなるべく少なく」、私は以前からそう考えています。
 父が亡くなる少し前、薬を15種類ほど飲んでいて、医師に相談して5種類に減らしてもらったことがあります。
 父の最期の入院中医師に「薬に対してかなり依存性があります」と言われ、内心「あなた方医師があれも飲め、これも飲めと出してきた薬ではないか」と感じました。

 私自身、30歳の頃に大きな病気を経験し、色々な検査をしたり、色々な薬を処方されたりしました。

 その頃読んだ福田実さんの『私は薬に殺される』は大変印象的でしたし、その後も宇多川久美子さんの『その「1錠」が脳をダメにする』や『薬が病気をつくる』、近藤誠さんの『医者に殺されない47の心得』など、興味深く読みました。

 こんなふうに書くと医者を敵視しているように思われてしまうかもしれませんが、そうではありません。

 実際O医師に相談に行っているのですし。

 その頃2014年8月のメモ。

2014年8月○日

・昨日、一郎が出張から帰ってきた。

 8月×日から△日まで一郎の出張中3日間、母は薬を飲んでいないことが分かった。

 三女の秋子が引き出しを開けたら三日分の薬が出てきたからだ。

 しかし、ここ数日母の調子は悪くはない。

 しゃっくりはある程度するが、機嫌はいい。

 テレビも見ているし、話しかけても反応が遅いわけでもない。

 今日の朝も薬を引き出しにしまった。

 水が減っていないので飲んでないなと思い、引き出しを見たらやはりあった。

 追及しはしなかったが、もう一度皿に薬を載せておいた。

 飲んだかは分からない。

 夕方秋子が、おばあちゃんのポケットががさがさ言うから、薬が入っているかもと言っていたが、まだ確かめてはいない。

 今日もしゃっくりは少なく、機嫌もいい。

 薬をどうしていくべきだろう。

 明日はOクリニックに行って相談してこようと思う。

 神経内科のM病院を受診するかどうかの相談をしようと思っていたのだが。

 一郎が出張に行った初日、8月×日の夜は、しゃっくりがひどく、吐きそうな勢いのしゃっくりが3時間ほど続いていたとのことだった。

 ×日、一郎が出かける前に、母の足のむくみには気づいたが、今もそのむくみはある。