第30回 認知症介護 介護の敵 通信販売 その2

 前回に続いて「認知症介護の敵 通信販売」についてです。

 Y養蜂場の健康食品に続いて、Sウェルネスから届けられるセサミンも母の部屋には溜まっていました。

 もちろん、隠すようにして食器棚の下などに置いてあったのです。

 『母さん、ごめん。』の中で松浦晋也さんは、「通販事業者が悪意を持っているとは思わない。だが、願わくば自分のビジネス形態を省みて、定期購入契約を見直してほしいと切に願う。認知症の老人の家計にとって重大問題だし、かつ介護をする者にかかるストレスにも大きな影響を与える問題だからだ。」(『母さん、ごめん。』39頁)と書いていますが、私も全く同感です。

2012年10月○日

・Sウェルネスからセサミンが送られてきた。

 問い合わせしたところ、3か月に1回(1箱)お届けという契約になっているらしい。

 1箱9800円の1割引きで8820円。

 消費税が441円で合計9261円。

 支払いは振り込み用紙でコンビニなどで支払うことになっている。

 これで開けていないのが3箱になり、開けてあるのもまだたくさん入っているのが1箱あるので、止めてもらうようにお願いした。

 再開するならまた電話すればいい。

 電話は0120-×××-×××。

 前回と違う番号だが。

 今回送られてきた分については、支払いをする。電話の相手はAさんだった。

第29回 認知症介護 介護の敵 通信販売 その1

 『母さん、ごめん。』の中で松浦晋也さんが、「認知症介護の予想外の敵」と言っているように、通信販売は介護する者にとって「敵」に思えるものです。

 認知症になると、忘れることが多くなるので、注文や契約をしたかどうかも忘れることが多くなります。

 判断力も落ちてくるので、通販で買ったものがどんどんたまってくる、消費しきれない、という判断が難しくなってきます。

 もうこれ以上いらないのだけれど、どうしたらいいのか分からない、ということもあるでしょう。

 母もいくつかの商品を通販で契約していました。

 商品が溜まってきて発覚する、支払いの催促が来て発覚する、いくつかのパターンがあると思います。

 私も何件か解約の電話をしました。

2012年10月○日

・Y養蜂場から「定期購入のお申し込みありがとうございます」というはがきが来ていたので、母に尋ねると「頼んだのかどうか覚えていない」と言うので、0120-×××-×××に電話してキャンセルした。

 2か月に一度代金引き換えでお届けということになっていた。

 家にはY養蜂場の健康食品が1瓶あるので母に聞いたがよくわからないと言う。

 どうやら電話で申し込みをしたらしい。

 初回は半額ということで、3500円位を代金引き換えで郵便局の人に支払ったようだ。

 妻に聞くと、その時も「頼んだのかなあ」と言っていたようだ。

 Y養蜂場のMさんには、「また申し込みがあったら私の携帯電話に電話して確かめてください」と頼んでおいた。

 これ以外に、Sウェルネスのセサミンも買っているようだ。

 定期購入なのかどうかは分からない。

 今2瓶開けていないのがあって、1瓶開けてあるのがある。

 こちらも電話して確かめておこうと思うが、9時から17時までなので、なかなか電話できない。

 こちらは0120-×××-×××だ。

第24回 認知症介護 お金がどこへ行ったか分からない

 「認知症介護とお金」というカテゴリでは、認知症の介護をするにあたって、どんなことに、どれくらいの費用がかかったか、ということを中心に書いていこうと思っていますが、それ以外にも、お金の問題はついて回ります。

 あるはずのお金がなくなったとか、何にお金を使ったか分からないとか、色々なことが起きます。

 『母さん、ごめん。』で松浦晋也さんが指摘しているように、通信販売の問題も、おそらく認知症介護をしている人に広く共通する問題でしょう。

 私の場合もやはり通信販売の問題はありましたが、それはまた別の機会に触れることになると思います。

 今回は通信販売とは別のお金の問題です。

2012年6月○日

・明日は母の妹さんと一緒に、先日なくなった別の妹さんの家に行って、形見分けの服などを仕分けする。

 そのためだと思うが、母はお金がいくらあるかを調べて、「通帳を見ると5月半ばに15万円下ろしているけど、今は財布に2万6千円しかない。何に使ったのだろう。」と言う。

 一郎への家賃のように渡している3万円は引き出しにあった。

 3万円は妹さんに頼まれて貸したと言う。

 その現金書留の領収書のようなものもあった。

 昨日コンビニに健康食品か化粧品の代金を振り込みに行ったと言うから、それで1万円くらい使っているのだろう。

 それは領収書のようなものは見つからないから、推測でしかない。

 これでも10万円弱だ。

 みかんの代金2800円をもらったのは私が覚えている。

 妹さんやT君へのおみやげとして買ってきたお菓子が、5千円くらいかな、これも推測、領収書はない。

 しかし、こんな感じで、M薬局などで買ってきたり、買ってきてもらったりして、1万円や2万円は使っているだろう。

 それでも12万円くらいだ。

 そこで、思いついた。

 母がお金を使っているのは、美容院だ。

 美容院に問い合わせてみたら、カットやカラーリング、トリートメントなどで2万1千円。

 育毛剤と何かを買って1万円、合計3万1千円だったと分かった。

 これでつじつまが大体あった。

 お金の管理も少しずつ難しくなっていくのだろう。

 基本的に浪費はしないだろうが、美容院で言われるままにお金を使ってしまったり、お金の置き場や使い道を忘れてしまったり。