第110回 認知症介護 インフルエンザ

 母がグループホームに入って2年半ほど経った昨年の2月の昼頃、私の携帯電話にグループホームから電話がかかってきました。

熱が38度を超えているから、病院へ連れていくかどうかの判断をしてほしいと言うのです。

その日は日曜日でしたから、救急の病院しかやっていません。

例年、11月か12月にインフルエンザの予防接種をしていますが、それでもかかってしまったようです。

私は連れて行ってくださいとお願いしました。

基本的に母は延命治療を望んでいなかったので、そのことはグループホームに入るときに伝えてあります。

それでも、股関節を骨折したときにも、手術をするかどうかの判断を迫られました。

骨折の手術と延命治療は別ですものね。

1度目の骨折のときには、手術をお願いしました。

こういう場合、普通は手術すると医師から言われたからです。

2度目の骨折のときには、手術をお願いしませんでした。

手術しなければ歩けるようにはならず、車いすでの生活になるけれども、手術後のリハビリなどを考えると、手術しないという選択肢もあると医師から言われたからです。

1度目の手術後、点滴などを抜いてしまわないように、両手にミトンをはめられ拘束されている母を見るのは辛かったです。

理学療法士の方が、親切丁寧にリハビリしてくれていましたが、それでもリハビリする母を見るのも辛かったです。

歩けるようになることは、もちろんいいことですが、また転倒して骨折してしまう危険を常に抱えるということでもありましたから。

このような大きな判断を、母に代わってしなくてはならない。

どのような判断をしても、あれでよかったのだろうかと後から悩むことになりそうで、これも介護を主に行う者の辛いところだと感じています。

2018年2月のメモです。

2018年2月○日(日)

・昼過ぎにグループホーム「S」から電話があった。母に熱があり、38.8度まで上がってきたが、病院に連れていくかという相談だった。

救急のクリニックに夕方連れて行ってもらうことにした。

夜8時、また電話があり、クリニックでの診察結果を報告してくれた。

インフルエンザA型だった。

肺炎の疑いもある。

明日、改めてかかりつけのOクリニックに連れて行ってくれるとのこと。

これからこのような判断を求められることが増えるのだろう。

延命治療は望まない旨、入所の時にメモは渡しているが、色々なレベルのことがあるだろう。

グループホームの職員さんには頭が下がる。

第109回 認知症介護 要介護認定の更新

 母がグループホームに入ったのは、2015年(平成27年)の8月、その時の母の要介護状態区分は「要介護1」でした。

その頃の介護保険被保険者証を見てみると、認定の有効期間は「平成25年2月6日~平成26年2月28日」となっています。

約1年です。

その次のものが今手元にはないのですが、平成29年の末に送られてきた「要介護認定・要支援認定更新手続のお知らせ」があります。

それによると、要介護認定期間は、「平成28年3月1日~平成30年2月28日」となっています。

2年間の要介護認定期間です。

要介護状態区分は「要介護2」になっています。

おそらくこの更新の時に「要介護2」になったのだと思います。

そして、現在の介護保険被保険者証を見てみると、「要介護4」です。

有効期間は平成30年3月から2年間です。

要介護認定の有効期間は、新規の認定で6ヶ月、更新の認定で3~24ヶ月となっているようです。

2018年1月のメモです。

2018年1月○日

・グループホーム「S」に母の面会に行ってきた。

2回目の足の付け根の骨折では、手術をしない選択をしたので、それ以来は車いす生活だ。

母に話しかけると、たいていはオウム返しだ。

「寒くなってきたね」、「寒くなったな」。「ご飯食べた?」、「ご飯食べた」。

時々自分から話すこともある。

母が自分から話すことは「お家に帰りたいな」、「足が痛いな」、たいていはこの二つだ。

「みんな、嫌いだ」とも言った。

「お家に帰りたいな」を聞くのはつらい。

正気で言っているようにも感じる。

介護認定の更新についてスタッフに聞いた。

現在は要介護2だが、要介護3か要介護4になるのではないかとの話。

先日お願いしてある介護パンツを医療費控除の対象にするための証明書は、すでにグループホームの担当の医師の所には持って行ってあって、来週取りに行くだろう、とのこと。

第108回 認知症介護 確定申告の医療費控除

 1年間に支払った医療費が多かった場合、確定申告をすれば、納めた税金(源泉徴収された所得税)が一部戻ってきます。

医療費控除の制度です。

「多かった」といっても、かかった医療費が10万円程度ではほとんど戻ってきません。

かかった医療費から10万円を引いた分の、その何パーセントかが戻ってくるというものですので、10万円を少し超えるくらいだと、苦労して領収書を整理したり計算したりして確定申告しても、戻ってきたのは数百円ということになります。

家族のうち何人かが手術や長期のケガをしたとか、美容ではなく治療と言える歯科矯正をしたとか、そのようなことがあって、20万円を超えるような医療費が発生したら、確定申告するかいがあると思います。

医療費が高額になった場合に、手続きをすれば医療費が補助されるような公の制度があり、それで戻ってきた金額は、差し引かなくてはいけません。

介護に関しての費用も、医療費控除の対象になっていますが、対象になっているのは、1 訪問介護【ホームヘルプサービス】、2 訪問入浴介護、3 訪問看護、4 訪問リハビリテーション、5 居宅療養管理指導【医師等による管理・指導】、6 通所介護【デイサービス】、7 通所リハビリテーション【医療機関でのデイケア】、8 短期入所生活介護【ショートステイ】などで、グループホームの費用は対象になっていません。(詳しくは国税庁のホームページで確認したり、「医療費控除」などで検索したりして、確認してください。)

母のグループホームの費用は月々15万円程度ですが、それは医療費控除の対象ではないということです。

ただ、母が病院で診てもらった診察費や薬代などは医療費控除の対象になります。

母がグループホームに入った頃は、私たち家族の介護の都合で、母は紙パンツをはいていました。

それをグループホームでは、なくても大丈夫そうだということで、外してくれました。

ありがたかったです。

グループホームの介護スタッフの誠意を感じたことでした。

しかし、2度の股関節骨折もあり、この頃母はまた紙パンツを使用するようになっていました。

紙パンツや尿漏れパッドなどは、医師の証明書があれば医療費控除の対象として認めてもらえます。

証明書の用紙は、ドラッグストアの紙パンツ売り場に吊り下げられたりしています。

勝手に持って行っても大丈夫だと思います。

店の人に「紙パンツの証明書の用紙をいただいていきます」と声を掛けてもらっていったほうがいいとは思いますが。

その用紙をグループホームに届け、普段診察してもらっている医師に書いてもらうのです。

2018年1月のメモです。

2018年1月○日

・グループホーム「S」のIさんに昨日電話したが、その返事が来た。

確定申告で介護パンツを医療費控除の対象にするには医師による証明書がいるので、それをもらってきてほしいとお願いしていたのだ。

用紙がグループホームにはないので、持ってきてほしいと言われた。

すぐに近所のドラッグストアに行き、介護パンツの置き場のそばに置いて行った用紙をもらって、その足で届けた。