第88回 認知症介護 NHKスペシャル「シリーズ 人生100年時代を生きる」その1

 NHKスペシャル「シリーズ 人生100年時代を生きる」が、今日と明日(2018年11月17日と18日)、2夜連続で放送されます。

 第1回の今日は「終(つい)の住処(すみか)はどこに」というテーマです。

 比較的安く手厚い介護が受けられる「特別養護老人ホーム(特養)」の待機者は30万人を超えるとされます。

 国は施設の担い手を「官から民」へと転換しようとしており、7年前に導入されたのが、「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」です。

 その「サ高住」で何が起きているのか、実態が明らかにされます。

 第2回の明日は「命の終わりと向き合うとき」というタイトルで「終末期医療」がテーマです。

 私の母も先日「もう死にたい」と言い始めて、私はつらいです。

 妹や夫の最期を看病してきた母は「ピンピンコロリ」をあれだけ希望していたのに、そうはいっていない。

 私にとっても「終末期医療」をどうするかは、長年考えてきたテーマです。

 2夜ともゲストは阿川佐和子さんです。

 現在母親の介護をしている阿川さんは、3年前に父親の弘之氏を、延命医療をしないで自然な形で看取ったといいます。

 「穏やかな最期はどのように迎えることができるのか」に悩んできたとも。

 現場では「延命中止」の取り組みが始まっているということも紹介されるようです。

 親の介護に向き合っている人にとっては、どちらも切実なテーマで、見逃せないですね。

 私も見たいと思っています。

 詳しくはNHKのホームページをご覧ください。

 私もそこを参照しました。→「NHKスペシャル

第87回 認知症介護 母を美容院へ 

 認知症になった母が家で過ごした最後の頃、最もお金をかけていたのは美容院でした。

 私たちが子供のころからいつも経済的には余裕がありませんでしたから、両親が一番お金をかけたのは、子どもたち(つまり私の兄弟)の食費だったと思います。

 「病気になってお金を病院に持っていくくらいなら、健康にいいものを食べることにお金を使わなくてはね」と母はよく言っていました。

 蛇足ですが、私と私の兄が自宅外の都会の私立大学に通うことになったので、両親は自分たちの保険を解約して、私たちの学費を工面してくれたのでした。

 もちろん、兄も私も奨学金を借りました。

 それで何とかしのげたのです。

 両親には感謝しても感謝しても感謝しきれません。

 そういう状況でしたから、母は衣装などにもあまりお金をかけていませんでした。

 ただ子どもたちが手を離れ、孫の面倒を見る頃になって、母は美容院にはそれなりにお金を使うようになりました。

 特に父が亡くなってからです。

 ですからほんの数年のことです。

 認知症が始まっていたことも関係するかもしれませんが、想像するに、美容師さんに勧められるがままに、パーマ液などにもいいものを使い、シャンプーもいいものを買っていたようです。

 母のお金がなくなった「事件」を少し探っていったことがありましたが、母がなくなったと思っていたお金は、美容院に払っていたようでした。

 1回につき約3万円。

 パーマやカット、カラーリングだけではなく、シャンプーか何かを買う代金も含めての金額ですが、妻は「庶民が一回の美容院で3万円なんて」と言っていたこともありました。

 グループホームに入る前までは、私が美容院まで母を送っていき、美容師さんにお願いして、終わったら私のケータイに電話をしてもらい、迎えに行って支払いをする、というようにお願いしていました。

 グループホームに入ってからは、グループホームのスタッフの方が、母を美容院まで連れて行ってくれました。

 終わると美容師さんが、スタッフさんに電話して迎えに来てもらい、支払いは私が後日する、という形にしてもらいました。

 グループホームの方には、本当によくしてもらっています。

 ありがたいことです。

 グループホームに入って1年か2年は、そのような形で、美容院に連れて行ってもらっていました。

 それも、いつからかグループホームに来てくれる理髪師にお願いするようになっていました。

 初めの頃に、その理髪師に頼むか、美容院に連れて行くかという相談はありましたが、1年か2年が経過し、何となく、自然に理髪師にしてもらうようになりました。

 それほど遠くない将来に、そうなるだろうことは予想もしていましたし、いつまで美容院に数万円かけるか、と私も考えていましたから。

 母がグループホームに入って、8カ月ほど経った2016年3月のメモです。

2016年3月○日

・母を以前行っていた美容院に連れて行ってもらった。

 グループホーム「S」の人に午後1時に連れて行ってもらい、4時ごろに迎えに行ってもらう。

 そしてそのあとに私が支払いに行く。

 以前は3万円近くしたが、内容を一部変更するようにお願いして2万円位になるようにしてもらっている。

 今はパーマとカットで11,000円、カラーが5,000円、シャンプーが500円、トリートメントが1,000円、合計17,500円の消費税で18,900円。

 前回は10月△日だった。

第86回 認知症介護 グループホームで衣服の入れ替え

 認知症の母がグループホームに入って約半年経った2016年2月、母の83歳の誕生日を迎えました。

 そのお祝いに、母をグループホームから連れ出して、家族で寿司を食べに行きました。

 その4カ月ほど前の2015年10月にも、母を連れ出して家族で寿司を食べに行きましたので、この日が2度目ということになります。

 正月を家で過ごしたのを含めて、3度目の外出です。

 前回は昼食でしたが、この日は夕食でした。

 そして、この日、プラスチック製の衣装ケースを持っていき、服の入れ替えもしました。

 母がグループホームに入った時は、最低限の衣装だけを持って入りました。

 8月でしたので、主に夏物、少しだけ秋物もあったかもしれません。

 それから、寒くなるにつれて、冬物を持って行ったりして、服の量も増えていました。

 グループホームには、下着やタオルを入れるちょっとしたタンスがあり、押し入れに服をかけるスペースもありましたが、収納するスペースが足りなくなってきていたので、ホームセンターでプラスチック製の衣装ケースを買って、持って行ったのです。

 服や下着などには、すべて母の名前を書きました。

 他の人のものと、紛れてしまう危険性があるからです。

 実際、「あれ、母のあの服、最近見かけないけどな」とか、「あれ、この服、他の人の名前が書いてあるぞ」ということも、時々ありました。

 洗濯の時に入れ替わったりすることもあるでしょうし、入所している方が、間違って持って行ったり、持って来たり、ということも、もしかするとあるかもしれません。

 グループホームのスタッフの方に、「母の部屋に、別の人の名前が書かれた服がありました」とか、「母のこういう服がなくなっているようなのですけれど、他の人の部屋に紛れていませんか」とか、2度ほど尋ねたことはあります。

 もちろん、責めたりはしていません。

 「ちょっと気にかけてくださいね」と伝えるつもりはありましたけど。

 2016年2月のメモです。

2016年2月○日

・母の誕生日。

 17:30頃、グループホーム「S」に行った。

 持って行った新しい衣装ケースに服の入れ替えをして、18:00頃外出した。

 18:30、母と妻と娘たちの家族5人で予約していた寿司屋に寿司を食べに行った。

 20:30頃にまた送っていった。