第45回 認知症介護 メマリー処方後病状悪化の印象

 アリセプトに加えてメマリー錠5㎎が処方されて、母の病状が悪化した印象がありました。

 メマリーの副作用なのかどうかははっきりしませんが、印象としてはそうでした。

 その様子は前回の記事「第44回 認知症介護 認知症の薬 メマリー」で紹介しましたが、それからしばらく続きました。

 2014年6月から7月にかけて、母の介護がもっともしんどくなった頃のことです。前回2番目と書きましたね。

 母を一人で家に残して家族が仕事や学校に行くのが心配になってきていました。

 それでかかりつけのO医師にも相談し、デイサービスに行く日を増やした頃でした。

 母がやかんや鍋を空焚きして焦がしてしまい、これでは火事の心配があると思って、自然に火が消えるコンロに替えたり、火災報知機を数か所設置したりしたのもこの頃だったように思います。

 デイサービスに行って、人と関わることは母にとってプラスになるとも考えられましたが、元々それほど社交的ではない母にとって、ストレスになることも考えられ、私は少し心配していました。

 小さな子どもが学校に行きたくないと泣きわめき、頭が痛い、おなかが痛いと仮病を使っているのに似ているようにも感じました。

 2014年7月のメモです。

2014年7月○日
 ・夜10時頃から11時過ぎにかけて、母は激しく泣きわめいた。

 ヒックヒックというしゃっくりが結構ひどく、2回か3回は足をバタバタさせたりしながら、「痛いよう、痛いよう」とわめいた。

 「救急車は呼ばなくていいからね」を繰り返し、途中からは「警察は呼ばなくていいからね」に変わった。

 トイレと寝室の間の壁にしがみつくようにして、「もう、○○○○(デイサービス)にはずっと行かないからね」「もう○○○○には行かなくていいね」を繰り返し言っていた。

 デイサービスの「○○○○」に行くことが、ストレスになっていることが考えられる。

 毎日行くことにしたときに心配していたことが当たってしまったような形だ。

 「○○○○には行かなくていいよ」「救急車は呼ばないよ」と何度もなだめた。

 「もう寝る」とか「トイレには行っておこうかな」とも言うので、「トイレに行こうか」と声をかけると「行かないよ」とか「動けないよ」と言ってわめく。

 イスをすぐ後ろに置いて、座らせてしばらく放っておいたら徐々に落ち着いた。

 あれが続くようになったら、精神科に入院させざるをえないかなと思った。

 O医師にも聞いてもらえるように、しゃっくりとわめき声をケータイで録音した。

第44回 認知症介護 認知症の薬 メマリー 

 母が認知症の診断を受けた2012年2月から2年と4カ月が過ぎた頃、2014年の6月と7月は、母の介護をしてきた日々の中で、最も大変だった時期です。

 いや2番目に大変だった時期です。

 1番はもう少し先、もう家での介護は続けられないと覚悟を決めた2015年の3月頃です。

 ショートステイを利用した後に、病状が悪化して、明らかに元気がなくなった母に対して、認知症の薬「アリセプト」のほかに「メマリー」が加わりました。

 「メマリー」とは、中等度および高度アルツハイマー型認知症における症状の進行を抑制する薬です。

 5mg、10mg、20mgの3種類があり、母に処方されたのはメマリー錠5㎎でした。

 「アリセプト」と「メマリー」は、それぞれ別の作用の仕方で認知症の進行を抑える薬で、同じ認知症の薬でありながら併用が可能です。

 アルツハイマー型認知症が中等度まで進行した頃から「メマリー」を投与する事で相乗効果が得られると言われているようです。

 しかし、母が「メマリー」を処方された後、さらに病状が悪化した印象がありました。

 ショートステイで病状が悪化し、「メマリー」の副作用でさらに一段病状が悪化した印象でした。

 「メマリー」は明らかに脳に作用している感じでした。

 「精神活動を活発にし」との説明がありましたが、母は感情の起伏が極端になり、感情のコントロールがきかなくなった感じでした。

 その頃、2014年6月のメモです。

2014年6月○日

・デイサービスの「○○○○」には今は毎日行くことにしており、所長さんが7:45頃に迎えに来てくれているが、昨日も今日も「行かない」と言って行かなかった。

 6月□日にOクリニックに行ってきた。

 血圧は低く、体重は減ってきているので、血圧を下げる薬とコレステロールを下げる薬は無しになった。

 薬はこれまでのアリセプトD錠5㎎に、メマリー錠5㎎という「脳の伝達物質を調節して、精神活動を活発にし、物忘れや症状が進むのを抑制する薬」が加わった。

 鬱傾向はまだ結構強く、テレビはほとんど見ない。

 これまで欠かさず見ていた大相撲さえ見ない。

 新聞も読まない。

 髪のカールもほとんどしない。

 食事も「要らない」と言って食べないことが増えた。

 お風呂は2週間以上入っていなくて、5月○日にスーパー銭湯に連れて行ったら、三女の秋子がうまく母をお風呂に入れてくれた。

 数日前にデイサービス「○○○○」から帰ってきた後は、すごく機嫌がよかったし、今日も夕方以降は調子がいいのか、スーパー銭湯以来10日ぶりに、自分から風呂に入った。

 先日、靴をベッドの横にバスタオルでくるんで隠し、私が探していて、それを見つけた時には、「うまいこと騙してやった」というような感じで、母はきゃっきゃっとはしゃぐように笑った。

 びっくりした。

 ここ数日は、しくしくと泣くことも数回あった。

 躁うつ病的な感じがする。

 感情のコントロールができないのではないか。